Amazonプライムにて鑑賞。

恋愛映画は率先して観るタイプじゃないけど、菅田将暉だし、話題の一作だし「いつかは観ようかな〜」のリストに入れてたところ、今度宿泊しようと思ってたところがロケ地と知り「予習せねば!」の気持ちで鑑賞。
今度行く本部だけじゃなく、美瑛に函館、見知った場所が出てきて更に身近に感じる。

世界で活躍したいと言っていた漣と、ただ普通の生活がしたかった葵。
年月を重ねていざ蓋を開けてみればどちらも真逆で。
「普通」に恵まれた少年はなんの疑いもなく遠くを目指す夢を見、「普通」に恵まれなかった少女はただ留まる生活さえ出来なかった。

「なんとなく」で始めたバイトがその後の人生を大きく左右することになったり「人は出会うべき時に出会う人と出会う」という台詞が妙にしっくりと腑に落ちる。

泣きながら不味いカツ丼を食べるシーンは「カルテット」のオマージュかな。
「食べる」って「生きる」と同義、根源。

割と淡々とストーリー展開されていく描写が、逆に「あぁ人生ってこんなよな…」と思わされる。
実のところそこまで期待してなかった映画だったのに、途中何度かこみ上げてきたり、少年少女役の子たちの演技も含め結構深く残る作品だった。
あと「糸」よりも、劇中2回歌われる「ファイト!」の方が印象に残った。
とりあえず中島みゆきの歌は素晴らしいってことで。

エンドロールでガーデンウェディングの様子が流れる演出もよかった。
レビュー読んでたら、CMや編集が入るTV版で観るのはやっぱりもったいないなと。
今後も出来る限りオリジナルメインで観ていこうと思う。